大切な思い出と共に
父が勤続記念に、自分へのご褒美としてグランドセイコーを買ったことを覚えています。私が中学生のときでした。私は外国製の時計がいいんじゃないかなと思ったのですが、父は「グランドセイコーは日本の誇りなんだよ」と顔を上げて言いました。その言葉は私の心に強く響きました。
大学に進学するとき、母が私に贈ってくれたのもセイコーの時計です。それは結婚前に父からプレゼントされたものだったそうです。両親の思い出が込められた時計を受け継ぐことになり、私は時計というのは時間を知らせるだけでなく、大切な思い出も一緒に伝えてくれる存在だと知りました。
世界に誇れる日本のものづくり。そして人の心に思いを刻むものづくり。そんな仕事に関わりたいと思い、私はセイコーウオッチに入社することにしました。グローバルにビジネスを展開しているところにも大きな魅力を感じました。
入社して初めてもらったボーナスで、父のように私も自分へのご褒美としてセイコーの時計を買いました。母から譲り受けたのと同じ「セイコー エクセリーヌ」です。私の人生に寄り添うように、セイコーの時計は一緒に歩んでくれています。