一人ひとりを大切にする社風
18歳の誕生日、母が腕時計をプレゼントしてくれました。私にとって初めての自分の時計です。たくさんの思い出が詰まっていて、今でも宝物です。就職活動の時期を迎え、時計に関わる仕事がしたいと思ったのも、私にとっては自然なことでした。
時計と言えばSEIKOです。家の中や街の中、テレビで見るスポーツ大会の会場など、あらゆるところにSEIKOの時計があり、とても親しみを感じていました。入社の決め手となったのは、説明会や面接などで接した社員の皆さんの、雰囲気のよさです。とても穏やかで品のある方が多く、私もこうした方々に囲まれて仕事をしたいと思ったものでした。
私が入社した頃はコロナ禍でしたので、新入社員研修もリモートと対面のハイブリッド方式で行われました。印象に残っているのは、ロールプレイングです。先輩社員や人事部の方がお客様役で、私たち新入社員が販売員役。どのようにしたらSEIKOの腕時計を魅力的に伝えられるか、たいへん勉強になりました。入社後の研修に十分な時間をかけていただき、とても面倒見のいい会社だと感じました。大量採用ではないから一人ひとり、じっくり育てていただけるのでしょう。