水中資源を保護する
水中考古学とは、水中に眠る遺跡を研究対象とする考古学研究で、歴史探求と水中文化遺産の保護を目的とした学問です。また、水中遺跡の盗掘と破壊を行うトレジャーハンター達から貴重な水中文化遺産を守り、歴史を次の世代に残すための活動も行います。セイコー プロスペックスは、Save the Ocean活動の一環として、ギリシャ・フルニ島における水中考古学研究への支援を行っています。
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ギリシャ・フルニ島古代船水中発掘プロジェクト
2015~2019年のエーゲ海に浮かぶギリシャのフルニ島の調査では、島の周辺から、歴史的に重要な58隻もの沈没船が発見されました。そして2021年からは、特に保存状態の良い水深45m地点に沈んでいる西暦4世紀頃の沈没船遺跡の水中発掘を開始しました。
この発掘調査は、西ローマ帝国から東ローマ帝国(ビザンツ帝国)へと、地中海における西洋文明の中心地が移行した、西暦4世紀頃の地中海の海洋交易システムを解き明かすことを目的にしています。
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