SEIKO

  • astron
  • TRANSIT

vol.3

Trip to

Vietnamfrom Đà Nẵng to Huế

vol.3

Vietnam

Đà Nẵng - Huế

text by TRANSIT photo by HIDEAKI HAMADA

Đà Nẵng

Đà Nẵng

Bạch Đằng Street

Đà Nẵng

9.15 10:10

Bạch Đẵng Street

空港から車に乗るとすぐにダナンを南北に通るバクダン通りへとたどり着いた。ハン川沿いのメイン通りであるこの周辺は、夜遅くまで賑わうエリア。ネオンが眩しいココナッツスイーツの店では若者がおしゃべりに夢中。

Waterfront Restaurant & Bar

9.15 10:10

Waterfront Restaurant & Bar

ホテルに行く前に軽く食事をとる。ハン川沿いにある落ち着いた店のひとつ、Waterfront Restaurant & Barへ。1Fはバーカウンター、2Fでは川を眺めながらゆっくりと食事ができる。川面にネオンが反射し都会的な雰囲気漂うお店。

Bún chả cá Hờn

9.15 10:10

Bún chả cá Hờn

道ゆく人に教えてもらった、名物の細米麺ブン・チャーカー専門店。夕食は済ませたけど、これまでの旅でベトナム料理は胃もたれしないと分かっているので、〆の一杯にと、ひとつ注文。ピリッと辛くて、うまい。

Hotel in Da Nang

9.16 0:10

Hotel in Da Nang

朝、アラームなしで目覚める。体が軽いのは、海辺の街にいることで開放的な気分になっているからかも。ダナンは貿易港だったため、街の中心から海までが近い。ホテルからビーチへも徒歩5分。海へ散歩に出かけてみる。

My Khe Beach

9.16 0:10

My Khe Beach

白い砂浜が1kmつづくダナンを代表する海岸、ミーケビーチ。ローカルが釣りをしていたり、朝の散歩をしていたりと、のんびりとした素朴な空気が流れている。リゾート開発が進んでいるというのが嘘みたいだ。

Seafood Restaurant Be Anh

9.16 0:00

Seafood Restaurant
Be Anh

ビーチ沿いに並ぶ、魚介類を扱う屋台やレストランで、タライに盛られた新鮮そうなエビをみて思わず足を止めた。食べたい量と調理法、味付けをオーダー。食欲をそそる香りととともにテーブルに運ばれてくる。

Công viên Biển Đông in My Khe Beach

9.16 10:10

Công viên Biển Đông in My Khe Beach

浜辺を北へ歩いていくとビエンドン公園に着いた。ビーチパラソルが並んだなか、マット腰掛けてご当地ビールのを飲んでゆっくりと過ごす。雨季の曇り空も、直射日光よりリラックスできていい。

Hảng Market

9.16 10:10

Hản Market

街でもっとも大きいハン市場へ。お土産を物色しようと軽い気持ちで覗いたら、生鮮食品から日用品まであらゆるものが所狭しに陳列され、熱気に圧倒される。独特の匂いに呼びかけ合う声、ダナンの日常が垣間見えた。

Around Hản Market

9.16 10:00

Around Hản Market

ベトナムではフルーツが身近だ。街のどこでも手軽に手に入る。無造作に積み上げられたランブータンを手にとる。青マンゴーはヌックマムと砂糖のタレをつけると美味だというので、あとで試してみよう。

Đà Nẵng Station

発展に沸く海辺の街、ダナンへ。
 ベトナムの古都・フエへの取材の前に立ち寄ったのは「ベトナムで最もアツいリゾート地!」だというダナン。そのまま夜行列車に乗る手もあったけれど、列車を次の日にずらして、少しのんびりしようと計画したのだ。空港からタクシーに乗り込むと、5分もせずに賑やかなネオン街が見えてきた。街中はどこもかしこも工事中だ。ここにもあそこにも、大きなビルが建つのだろうか。メイン通りを歩いて食事を済ませ、散歩をしながらそのままビーチ近くのホテルへ向かう。
 翌朝、ホテルから歩いてビーチへ繰り出す。波の少ない穏やかな海、人もまばらな真っ白なビーチ、古い屋内マーケットで和やかに買い物する人びと。この街は建設ラッシュのあとに、一体どんな光景になるのだろうか。緩やかな時が流れる海の街に、観光客が押し寄せる姿を想像してみる。この時間を自分だけのものにしておきたい、そんな欲張りな気持ちも感じる。市場でマンゴーとランブータンをたっぷりと買い込み、手元の<Seiko Astron>に目をやる。もう列車の時刻が迫っていた。慌てて駅へと駆け出す。

9.16 10:10

Đà Nẵng Station

発車時刻ギリギリの3分前、ダナン駅に滑り込む。国内最長の鉄道である南北線は、ハノイからホーチミンまで、約32時間をかけて南北約1,726㎞を縦断する。一日に数本の運行しかないので乗り遅れたら大変。冷や汗を拭う。

発展に沸く海辺の街、ダナンへ。

 ベトナムの古都・フエへの取材の前に立ち寄ったのは「ベトナムで最もアツいリゾート地!」だというダナン。そのまま夜行列車に乗る手もあったけれど、列車を次の日にずらして、少しのんびりしようと計画したのだ。空港からタクシーに乗り込むと、5分もせずに賑やかなネオン街が見えてきた。街中はどこもかしこも工事中だ。ここにもあそこにも、大きなビルが建つのだろうか。メイン通りを歩いて食事を済ませ、散歩をしながらそのままビーチ近くのホテルへ向かう。
 翌朝、ホテルから歩いてビーチへ繰り出す。波の少ない穏やかな海、人もまばらな真っ白なビーチ、古い屋内マーケットで和やかに買い物する人びと。この街は建設ラッシュのあとに、一体どんな光景になるのだろうか。緩やかな時が流れる海の街に、観光客が押し寄せる姿を想像してみる。この時間を自分だけのものにしておきたい、そんな欲張りな気持ちも感じる。市場でマンゴーとランブータンをたっぷりと買い込み、手元の<Seiko Astron>に目をやる。もう列車の時刻が迫っていた。慌てて駅へと駆け出す。

hue

Huế

Reunification Express

Huế

9.16 10:10

Reunification Express

車内はほぼ満席。発車と同時に青い制服を着た車掌が車内を見てまわる。寝息をたてる親子や小さく声をだす赤ん坊が目にはいる。この鉄道は市民の足となっているようだ。車窓からは青い海が目に入る。フエまで約3時間。

Royal Palace Đại Nội

9.17 10:10

Royal Palace Đại Nội

阮朝の王宮跡の南に置かれた午門を仰ぎ見た。古都フエを象徴する歴史的建造物だ。阮朝は中国に倣った国・街づくりをしていて、この門も中国様式の影響を受けたもの。随所に施された龍の装飾がその歴史を物語っている。

Minh Mang Tomb

9.17 10:10

Minh Mang Tomb

第2代皇帝ミンマン帝の霊廟に足を踏み入れたときに出会った蓮と、その世話をする人。それは200年前当時と同じ光景のように思えた。美しいものは時代を超越して、受け継がれていく。ここから歴代皇帝の廟をめぐろう。

Khải Định Tomb

9.17 10:10

Khải Định Tomb

歴代皇帝は廟を自分好みに設計したという。第12代皇帝カイディン帝はフランスの華やかな装飾や思想を愛し、バロック様式をベースにアジアの陶器やガラス細工を施した廟を建設した。繊細で煌びやかな装飾に目を奪われる。

Bánh Canh Cua Rời Chị Nga

9.18 10:10

Bánh Canh Cua
Rời Chị Nga

中南部に特徴的なタピオカ入りのモチモチ麺(=バインカイン)コクのある蟹スープ味(=クア)を昼ごはんに。昨夜も食べたのでこれで二杯目。ベトナムではなんでもおいしい。食文化の奥深さを実感する。

Trường Tiền Bridge

9.18 10:10

Trường Tiền Bridge

フエの街はフオン川を挟んで王宮跡のある旧市街とフランス統治下で開発された新市街とに分かれている。2つをつなぐ橋、チャンティエン橋はいつもバイクと車でいっぱいだ。王宮跡の住宅地を見るため、いざ旧市街へ。

Old Town

9.18 10:10

Old Town

旧市街のなかは驚くほど静かな時間が流れていた。碁盤の目状の区画は都の面影を残し、背の低い家が等間隔に立ち並ぶ路地に、街路樹や庭の植木が気持ちのよい木陰をつくる。街の人もどこかゆったりと過ごしている。

Tây Lộc Market

9.18 10:10

Tây Lộc Market

いつのまにか小さな路地に迷い込んでしまった。この一画に住む人のためだけのような小さな市場。店員は次々と通りかかる知り合いと挨拶を交わす。幸運と平和を象徴するという菊の花は、フエ旧市街によく似合う。

Cafe at New Town

9.18 10:10

Cafe at New Town

新市街にあるカフェで、まったりベトナムコーヒーの甘い香りを味わいながら取材メモ。この甘ったるさとももうじきお別れかと思うと寂しい。そんな思いに浸っていると、ベトナムの帰宅時間になった様子。街が人で溢れて賑やかになる。

Hương River

古都の面影が色濃く残る、フエにて。
 電車で山を越えると、待ち受けていたのは晴れやかな青空だった。ここフエは最後の王朝・阮朝が置かれた街だ。一日では足りないくらい、多くの歴史的建築物が残されている。街の中心に堂々と鎮座する王宮門や、街のはずれに点在する歴代皇帝たちの霊廟。どの遺跡も少しずつ復元が進められている。古くから城下町として庶民が暮らす旧市街も、碁盤の目状の街並みが維持され、かつての都の姿を探すのに時間はかからない。古いものが残る街を歩くと、ふと、昔と同じ風景と出会ことも多い。
 ベトナムの新しいリゾート地として発展するダナンと、それとは反対に昔の姿を求めて復元と建設が進むフエ。時折、未来と過去にタイムスリップしたような感覚に陥りながらベトナムの街を歩く。そんな時空旅行を楽しむ僕の腕では、働きものの<Seiko Astron>がきちんと時を刻み、僕の好きなときに現実世界へと引き戻してくれる。夕暮れ時のフオン川を眺め、ベトナムの現在、過去、未来に思いをめぐらす。18:29。そろそろホテルへ戻ろうか。

9.19 10:10

Hương River

フオン川沿いから見た夕焼け。その美しさに見入る人の影が、紫がかった桃色の色彩に浮かび上がる。かつての都の人びとも、日が沈む一瞬に焦がれ、こうして集まったのだろうか。今と昔が交差する古都への思いを馳せた。

古都の面影が色濃く残る、フエにて。

 電車で山を越えると、待ち受けていたのは晴れやかな青空だった。ここフエは最後の王朝・阮朝が置かれた街だ。一日では足りないくらい、多くの歴史的建築物が残されている。街の中心に堂々と鎮座する王宮門や、街のはずれに点在する歴代皇帝たちの霊廟。どの遺跡も少しずつ復元が進められている。古くから城下町として庶民が暮らす旧市街も、碁盤の目状の街並みが維持され、かつての都の姿を探すのに時間はかからない。古いものが残る街を歩くと、ふと、昔と同じ風景と出会ことも多い。
 ベトナムの新しいリゾート地として発展するダナンと、それとは反対に昔の姿を求めて復元と建設が進むフエ。時折、未来と過去にタイムスリップしたような感覚に陥りながらベトナムの街を歩く。そんな時空旅行を楽しむ僕の腕では、働きものの<Seiko Astron>がきちんと時を刻み、僕の好きなときに現実世界へと引き戻してくれる。夕暮れ時のフオン川を眺め、ベトナムの現在、過去、未来に思いをめぐらす。18:29。そろそろホテルへ戻ろうか。

SBXB126
SBXB126
世界に挑む人へ。GPS衛星電波をキャッチし、現在地時刻にすばやくアクセスする実用性と洗練されたデザインが、大人の遊び心を刺激する。デュアルタイム表示機能付き。
製品詳細はこちら