8L35
深海に君臨する守護神
ダイバーのためにつくられた
セイコー最高峰のメカニカルキャリバー 8L
ダイバーズウオッチのためにつくられたキャリバー8Lは、セイコーブランドが培ってきた機械式時計の製造加工技術と、職人の技により継承された妥協なきものづくりへの精神が宿る、高品質メカニカルムーブメントです。
温度影響を最小化する精度管理
安定した精度を保つには、時計の精度を左右する重要なパーツとなる「てんぷ」の状態が非常に重要です。てんぷは大きく分けて「てん輪」と「ひげぜんまい」から構成されます。てん輪は金属製のため、温度変化によりほんのわずかな収縮や膨張が起こり、精度にも影響を及ぼします。キャリバー8Lには、通常2〜3本であるてん輪の支柱を4本に増設することで温度による変形を防ぎ、精度への温度影響を抑制しています。また、回転を安定させるために0.000001g単位でホイールバランスのチェックを行い、更に技術者によるチェックと修正を繰り返し行うことで徹底した精度管理を行っています。ひげぜんまいの素材にはSPRONを採用し、温度変化によるてん輪の収縮や膨張をばねの特性変化で打ち消すよう作り込まれています。
内面に輝く波目の技巧
普段は裏蓋で見えないムーブメントの外観にはこだわりが徹底されています。地板・受・回転錘などには、めっきで気品高い白さの際立つ色合いに仕上げ、回転錘、輪列受には、職人の技が冴える波目模様が施されており、セイコー最高峰のメカニカルムーブメントとして最高の堅牢性を確保しながらも、それに相応しい審美性を兼ね備えています。
セイコーの独自技術
動力源(ぜんまい)には「きれない/さびない/疲労しない」を目指し、素材から改良を重ね続けて開発されたセイコー独自の合金素材「スプロン(Spron)」を動力ぜんまいとひげぜんまいに採用することで、50時間以上の持続時間を実現しています。
耐衝撃性向上のためにセイコーが開発・製造した耐振構造を採用しています。機械式時計のムーブメントの中で、特に衝撃に対しデリケートなてんぷ等の軸受として備えられ、急な衝撃を加えられても高い安定性を保つことができます。
巻き上げ効率を飛躍的に高めたセイコー独自の自動巻機構「マジックレバー方式」の基幹部品です。向きの異なる2つの爪を持つマジックレバーにより、不確定な回転運動を往復運動に変換し、更に一方向だけの回転運動に再変換します。腕の動きを動力源として、無駄なくぜんまいを巻き上げていきます。
ムーブメント仕様
機種 :8L35
駆動方式:メカニカル〈自動巻(手巻つき)〉
精度 :日差 +15秒~-10秒
持続時間:約50時間
使用石数:26石
Lineup
SBDX057
352,000 円(税込)