盛岡セイコー工業株式会社の齋藤 勝雄が、黄綬褒章を受章
セイコーウオッチ株式会社(代表取締役社長:内藤 昭男、本社:東京都中央区)のグループ会社の盛岡セイコー工業株式会社(代表取締役社長:加藤 幸則、本社:岩手県岩手郡雫石町)の社員である齋藤 勝雄(さいとう かつお)が、令和5年秋の褒章において黄綬褒章を受章いたしました。
齋藤 勝雄は、2002年に盛岡セイコー工業の高級機械式腕時計の組立職場に配属され、器用さと誠実さ、粘り強さをもって、機械式腕時計の組立・調整・修理の腕を磨き上げてきました。中でもセイコーウオッチ株式会社が誇る高級ドレスウオッチ<クレドール>に搭載される、厚さわずか1.98mm、500円玉ほどの極薄メカニカルムーブメント「キャリバー68」を組み立てることのできる数少ない人物です。その薄いムーブメントの中に120点を超える部品が組み込まれており、指先の感覚を頼りに100分の1mm単位で部品を調整しながら組立を行うもので、高い技術・技能が必要とされます。
2008年には、時計技能競技全国大会(第一部門:機械式時計及びクオーツ時計)にて優勝。2017年には時計業界の第一人者として高い評価をいただき、「卓越した技能者(現代の名工)」として表彰されました。その後は国家検定の検定委員、技能五輪全国大会(時計修理職種)の競技委員を務めるほか、国内外でのセミナーや組立実演を通じて長きにわたり時計業界の発展に貢献してきました。
2021年からは後進育成に特化した部署へ異動し、人材育成や技能伝承といったサステナビリティにも寄与しています。
齋藤 勝雄 略歴
1968年 | 1月 生まれ。55歳 |
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1986年 | 西根時計工業入社(盛岡セイコー工業の子会社で、1993年に合併) |
1999年 | 時計修理技能士一級 資格取得 |
2002年 | 高級機械式時計の組立職場に配属、機械式時計の組立に従事 |
2006年 | いわて機械式時計技能士 一級合格 |
2008年 | 時計技能競技全国大会 第一部門優勝 |
2016年 | いわて機械式時計技能士 IWマイスター合格 |
2017年 | 卓越した技能者(現代の名工)表彰(厚生労働省) |
2021年 | 技能育成塾に異動(兼任 高級時計組立職場)、後進育成に従事 |
2021年 | ものづくりマイスター認定(厚生労働省) |
受章の言葉
「この度は、多くの皆様のお力添えにより黄綬褒章という名誉ある章を賜りましたこと、大変光栄に存じます。これもひとえにご指導くださいました諸先輩方、ご支援いただきました上司・同僚、皆さまの支えがあったからこそと思っております。1986年入社以来、時計業務に37年間携わり、技能向上に努めてまいりました。このことにより、時計を通じてお客様と繋がることができたことはとても幸せだったと思っております。今後もお客様に喜んでいただける時計づくりを続けるとともに、引き続き技能伝承、後進の育成に尽力してまいります。」
お客様からのお問い合わせ先 |
<クレドール>の公式Web サイトアドレス |
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