「セイコー 音声デジタルウオッチ」、「wiredwena」がグッドデザイン賞受賞 セイコーウオッチとして25年連続
セイコーウオッチ株式会社(代表取締役会長 兼 CEO:服部 真二、本社:東京都中央区)は、公益財団法人日本デザイン振興会より、「セイコー 音声デジタルウオッチ」3機種と、「wiredwena」2機種について、2020年度グッドデザイン賞(※)を受賞いたしました。2010年のグッドデザイン・ロングライフデザイン賞を含めると、1996年以来、25年連続しての受賞になります。
※グッドデザイン賞
「グッドデザイン賞」は、1957年に旧通商産業省によって設立された「グッドデザイン商品選定制度」(通称Gマーク制度)を継承する、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。世界でも有数の規模と実績を誇るデザイン賞として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加するとともに、よいデザインを社会に広める運動としても多くの人びとから支持されています。
≪受賞商品の概要≫
<セイコー> 音声デジタルウオッチ
「音声デジタルウオッチ」は、ボタンを押すだけで音声が流れ、便利に簡単に時間がわかる時計として、視覚障害者の方に多くご使用いただいているバリアフリーウオッチです。現在時刻に加え、アラーム時刻、ストップウオッチの経過時間なども音声でお知らせし、時刻修正を行う際にも、音声で案内する機能が備わっています。セイコーは1998年に初の音声デジタルウオッチを発売以来、継続的に商品を展開していますが、今回は、11年ぶりのリニューアル。インクルーシブデザイン(※)の考え方に基づき、視覚障害者団体にヒアリングを行い、そのニーズを満たすべく新商品を開発しました。
※インクルーシブデザイン
年齢や能力に関係なく幅広い人々のニーズを反映し、製品やサービスを考案していくデザイン手法のこと。国際的に高齢者や障害者の社会参加が進んでいる近年においては、その重要性が更に高まっている。
品番 |
SBJS013 |
SBJS015 |
SBJS016 |
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希望小売価格 |
18,700円(税込)(税抜17,000円) |
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ケース |
プラスチック |
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バンド |
ステンレススチール |
シリコンストラップ |
シリコンストラップ |
発売予定日 |
12月11日(金) |
【審査委員による評価コメント】
視覚障害者の方へ向けた腕時計として、旧モデルが持つ問題点とユーザーニーズに真摯に向き合い、妥協なく製品化されている点に評価が集まった。製品の特性上、価格的な制限がある製品である。そんな条件下でも、これまで同様のメタルバンドに加え、スポーツ用のシリコンバンドも加えられるなど、同等の価格に抑えながら、ユーザーにさらなる選択の余地を生み出す努力が感じられる。その企業姿勢にも共感が集まった。今後の継続にも大いに期待したい製品である。
【担当デザイナーのコメント】
ユーザーヒアリングを通じ、ブラインドマラソンやウォーキングを趣味として楽しんでいる視覚障害者の多くが、音声デジタルウオッチを着けて運動をしていることが分かり、スポーツに適したシリコンバンドモデルの開発に至った。シリコンバンドの内側と剣先をスリット形状にすることにより、運動中のバンドのズレを防止する機能を持たせている。また、形状の異なる複数の試作機をユーザーに試していただいた結果を踏まえ、スピーキングボタンの位置を分かりやすくするため、ベゼルの4時位置にV字形状の溝を設けた。
<wiredwena>
「wiredwena」は、アナログウオッチとしての美しさとウェアラブルデバイスとしての高い利便性を両立した新ブランドです。多様化するライフスタイルの中で、腕時計が蓄積してきた価値を追い求め、身に着けることだけでなくテクノロジーに触れることすらも着用者の悦びに変えていくことを目的に誕生しました。時計のケース本体(ヘッド部)に搭載されるアナログクオーツムーブメントと、バックル部に内蔵されたソニーの新型スマートウオッチ「wena 3」が連携し、アナログウオッチが持つ装身具としての質感を追求しつつも、「wena
3」が有する電子マネー機能をはじめとした多彩な機能によって、現代社会における多くのシーンをサポートします。
品番 |
AGAB417 |
AGAB419 |
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希望小売価格 |
84,700円(税込)(税抜77,000円) |
82,500円(税込)(税抜75,000円) |
ケース・ブレスレット |
ステンレススチール |
ステンレススチール |
発売予定日 |
2021年1月15日(金) |
【審査委員による評価コメント】
気に入ったアナログ時計に、バックル部に自由にスマートウォッチの機能を付加できるwena。
それはスマートウォッチとアナログ時計の間を繋ぐ存在だが、装着時、バックル部とヘッド部その両方を見る必要がある。wena専用のアナログ時計というややニッチな製品ではあるが、上述の問題にも切り込み、ヘッド部が機能を補完する体験、腕時計全体での自然な使用感は、納得感がある。依然として黎明期とも言えるスマートウォッチのあり方に対する新しい提案であり、まずは実現してみるその姿勢は、今後のスマートウォッチ文化醸成にとっては欠かせないものであり、評価したい。
【担当デザイナーのコメント】
着用者の日常に洗練された所作を叶えるウェアラブルデバイスを目指した。バックルにはタッチディスプレイと多彩な機能を搭載、時計ヘッド部との連携により一部の機能表示がダイヤル上でも確認できるようになり、より自然でスムーズなアクションによってユーザビリティが向上した。
デザインにおいては、構成要素を徹底的に減らし、過度な主張のない質感にこだわったケースに加え、ダイヤルは必要最低限の情報のみで立体的に構成することで、高い視認性を実現するなど、アナログウオッチならではの美しさを追求した。
お客様からのお問い合わせ先 |
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