世界のファンの皆様
「素敵な愛称」を
ありがとうございます!
セイコーの腕時計には、海外のファンからユニークなニックネームを付けてもらったモデルが、多数存在します。
興味深いのは、それらはなぜかダイバーズ系のモデルに多いこと。海を愛する者にとって、防水性の高い時計は欠かせない相棒であり、命綱。だからこそ、いつしか親しみを込めたニックネームが生まれたのかもしれません。しかも「ツナ缶」「スモウ」「モンスター」など、どの愛称もじつにキャッチー。モデルの個性をうまく捉えた、秀逸なネーミングばかりです。ここでは世界中で愛されているモデルたちのニックネームと、その由来を一挙にご紹介いたします!
セイコーの
「じつは…」な
豆知識を
教えます!
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10時8分42秒
の由来
全ての針が重ならずロゴも隠れない
セイコーは1964年以来、カタログ掲載の腕時計は「10時8分42秒」で統一しています。(デジタルウオッチを除く)この時間だと時針・分針・秒針が重ならず、ブランド名やロゴも隠れないからです。また時針・分針が上向きの方がダイヤルが美しく、引き締まって見えるという意図もあります。
全ての針が重ならずロゴも隠れない
セイコーは1964年以来、カタログ掲載の腕時計は「10時8分42秒」で統一しています。(デジタルウオッチを除く)この時間だと時針・分針・秒針が重ならず、ブランド名やロゴも隠れないからです。また時針・分針が上向きの方がダイヤルが美しく、引き締まって見えるという意図もあります。
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機械遺産に
認定された
時計たち
日本の精密機械技術の
象徴的遺産として評価
2014年、日本機械学会が「ローレル」「初代グランドセイコー」「クオーツ アストロン」を、日本の精密機械技術の発展過程を象徴するものとして「機械遺産」に認定。アストロンは、 2018年に国立科学博物館の「未来技術遺産」にも認定されました。
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現代の名工に選ばれた
初めての
プロダクトデザイナー
セイコーの美しさを
世界に認めさせた功労者
40年以上にわたり多彩なウオッチデザインを開発した小杉修弘氏。彼は、2014年にプロダクトデザイナーとして初となる「卓越した技能者(現代の名工)」に選定されました。2016年には優れた功績と長年にわたる業務精励が認められ、黄綬褒章も受賞。
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腕時計として初めて
グッドデザイン賞を受賞
当時としては非常に
スポーティーな印象のモデル
1963年発売の「スポーツマチック ファイブ」は、当時としては画期的な日付と曜日の一体表示や、りゅうずをケースに埋め込んだ斬新なデザインが評価されました。翌年には腕時計としては初のグッドデザイン賞を受賞しています。
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日本で初めての
テレビCM
時報を兼ねた斬新な構成も
多くの人に愛されました
セイコーは新しいメディアを積極的に使い、日本初のテレビCMを放映。1953年のCMではセイコー初のプラスチック枠目覚時計「コメットフラワー」が登場。商品のぜんまいの巻き方を紹介した後にセイコーの時計塔を画面いっぱいに映し、時報を流していました。
名前の由来は?セイコー代表ブランドの
ネーミングヒストリー
長い歴史の中で、セイコーは数々の腕時計やブランドを生み出してきました。そして現在も多くのブランドを展開していますが、そのネーミングの由来について、皆さんはいくつぐらいご存知でしょうか?
ブランドの名前はどれも思いつきでつけたものではありません。そこには常に時代の一歩先を行くというセイコーのメッセージや、開発した技術者やデザイナーの熱い想い、さらにはその時計を選んだ人に愛され、共に時を刻んでいただきたいという願いまで込められています。もちろん誰もが呼びやすく、印象に残るということも重要なことです。
ここではセイコーを代表するブランドの名称の由来を紹介します。これを知れば、皆さんがお持ちのセイコーの腕時計に対する愛着も一層深まるかもしれません。
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挑戦する心を鼓舞するプロ仕様のスペック
1965年に誕生した国産初のダイバーズウオッチの流れを受け継ぐスポーツウオッチブランド。常に前へと進み続ける、全ての人々を応援したい。そして自らも挑戦するブランドであり続けたいという願いを込めて、この名がつけられました。
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「日本の美」を機械式腕時計に込める
メカニカルウオッチブランドとして誕生したプレザージュ。その名はフランス語で予感や予兆の意味。セイコーの歴史と広く多彩な日本の美意識を融合することにより、時を愉しむ機械式腕時計を作りたいという想いが込められています。
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2度の革新で未来を切り拓く
1969年、セイコーは世界初のクオーツ式腕時計「クオーツ アストロン」を発売しました。そして2012年に発表した世界初のGPSソーラー腕時計「セイコー アストロン」において、満を持してその名を復活させました。セイコーの先進性を象徴する大切な名前です。
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国産腕時計の王者を目指して
1961年、グランドセイコーと並ぶ国産腕時計の最高峰となるべく、キングセイコーと名付けたコレクションを発表。高級腕時計としての性能と美観を備えつつ、適正な価格を実現して人気を博しました。2022年に復活してからも、コンセプトはそのままです。
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“5”はセイコー ファイブからの継承
1963年発表のセイコー スポーツマチック5(通称セイコー ファイブ)の誕生から5年後、よりアクティブなシーンに向け進化したセイコー 5 スポーツが誕生。現在では多様な価値観にフィットした5つのスタイルを持つカジュアルウオッチとして人気を博しています。
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自分らしく生きる女性のための実用時計
実用レディス時計の先駆として1995年に誕生。その名は、Lucid(輝く)、Unison(調和)、Keen(はつらつとした)、Intellectual(知的な)、Active(活動的な)の頭文字から。美しく生きる女性と共に歩んできたルキアは、これからもあなたと共に時を重ねます。
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銀座と
セイコーの物語
気品に満ちた大人の街として、また最新のファッションや文化に出会える場所として輝き続ける東京の銀座。セイコーは時代が変遷するなかでも、一貫して創業の地である銀座に重要拠点を置き、街の発展を見守り続けてきました。
それは今の世も変わりません。銀座のシンボルとして長年親しまれてきた時計塔のある建物であり、ブランドの発信拠点でもある「セイコーハウス銀座」。セイコーはもちろん、時計の歴史まで広く紹介する博物館「セイコーミュージアム 銀座」や、エンターテインメント機能を併せ持つ体験型ブティック「セイコードリームスクエア」も、銀座を訪れる世界中の方々に好評です。このほかにも銀座にはセイコー関係のブティックが多数。私たちにとって、今後も銀座は特別な街であり続けます。
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世界に広がる
セイコーの「輪」
セイコーはお客様に思い出に残る心地よい体験を提供するため、お買い物のシチュエーションを大切にしたいと考えています。その思いを具現化したものが、セイコーが直営する「セイコーブティック」です。セイコーの主要コレクションの世界観を体感できる店内には、ブティック限定モデルをはじめ、豊富なラインアップを展開。十分な知識を持つ専門スタッフが皆様の腕時計選びを丁寧にサポートします。
なお2004年にオープンしたパリ店をはじめとして、海外の主要都市にもセイコーブティックは続々と誕生。皆様をいつでもお待ちしています。
100
Love Letters from
Global Journalists世界のジャーナリストから
100周年のお祝いメッセージを
いただきました!
Mr. Serge Maillard『Europa Star』 Publisher1927年にスイスで創刊された時計雑誌『Europa Star』の発行人であり、創刊者のひ孫。2020年に設立されたGPHG Academyのメンバーとなる。
本誌とのつながりが1951年までさかのぼることが示すように、SEIKOは早くから世界的な影響力を持っていました!SEIKOが100年にわたり築いてきた発展の歴史をともにお祝いできることを光栄に思います。次の100年に向けて、SEIKOが新たな扉を開くことを楽しみにしています。
Mr. Paolo de Vecchiジャーナリスト1980年代、Vogueグループ向けに時計専門記事を執筆し始め、10冊ほどの著作を上梓。現在は、世界中の出版社に時計の記事を寄稿している。
30年以上にわたって時計の記事を書いてきた私にとって、SEIKOは欠かせない存在でした。2018年の取材旅行では、今まで体験したことのないおもてなし、お会いした方々の慎ましい優しさ、日本の自然や文明との関わり、ミュージアムに収蔵された時計界の歴史に大きく貢献した発明、素晴らしい完成度の工場などサプライズの連続で、大きな感銘を受けました。イタリアの美しさやスイス製品に慣れた私にとって、あの体験は単なる出張ではなく、驚きと魅力に満ちた世界を発見する旅となったのです。人生でまたとない機会をいただいたことに深く感謝し、心から100周年のお祝いを申し上げます。
広田 雅将さん『クロノス日本版』編集長時計ジャーナリスト、時計専門誌『クロノス日本版』及び『webChronos』編集長。ジュネーブ時計グランプリアカデミーメンバー。2017年から現職。
SEIKOは底知れぬブランドと感じています。ハイテクなクオーツも作れば、機械式時計もやり、普及価格帯で強いのに、ラグジュアリーの分野でも成功を収めつつある。そんなSEIKOを支えているのは、良い時計を作ろう、という真摯な姿勢ではないでしょうか。この、日本メーカーらしい生真面目さを今後も貫いて欲しいと願っています。
関口 優さん『HODINKEE Japan』編集長2016年より腕時計専門誌編集長就任、2019年より『HODINKEE Japan』編集長に。2023年より、ラグジュアリーメディア『Richesse Digital』を創刊し、編集長を兼任。
セイコーの歴史とはすなわち日本の時計史であり、舶来時計の小売り・修理を行う、いち時計商として始まった服部時計店が、世界でも指折りの100年ブランドへと発展を遂げたことは明らかに日本人の誇りだ。セイコーの根幹が緻密なマニュファクチャリングにあることは明白だが、1世紀を経て彼らが形成するのは、日本の原風景のような僕らの意識の底にある美意識なのだと思う。日本人にとって祖国を再発見させてくれるものづくりをする時計ブランドは、SEIKOをおいて他にないのだ。
Mr. Su Jia Xian『SJX Watches』Founderシンガポールを拠点とする時計の専門サイト『SJX Watches』創設者。2019 -2020年GPHG審査員、2023-2024年のLouis Vuitton Watch Prize審査員。
SEIKOは100年の間に、最先端の電子計時と伝統的な高級腕時計の両方を得意とする、世界で唯一の時計メーカーとなりました。SEIKOが優れた職人技による機械式腕時計を生み出し、さらに発展していくことを期待しています。
Mr. François=Jean DAEHN『Montaigne publications』 directorフランスの歴史あるライフスタイルマガジン『モントル・マガジン』と『ムッシュー』の編集長にして、その両誌発行する『モンテーニュ・ピュブリカシオン』の代表。
100年も前に、セイコーというマニュファクチュールが生まれ、プレミアム・ブランドの一角をなすグランドセイコーが生まれてからも60年以上。セイコーは日本の伝統を、最高の形で積み上げてきた。それは完璧な技術であり製造品質であり、ムーブメントやケース、文字盤も針もすべて、スイスやドイツの作り手に引けをとらない。セイコーは、日本の産業界が誇るべき稀有の才能だ。日本独自の芸術的アプローチと詩的感性によって、大量生産も巧みにこなしながら愛好家に向けた最高峰のタイムピースをも創り出せる。セイコーは日本のみならず、世界の時計作りの伝統における白眉なのだ。100周年、おめでとう!