じつは世界初(※発売当時)
セイコーが拓いた技術・機能の
ニューウェーブ

未来の“当たり前”を作りたい! イラスト

1960年にグランドセイコーを発表し、機械式腕時計製造において最高水準の技術に到達したことを世界にアピールしたセイコー。世界に追いつくことを目標にしていましたが、ここからは逆に時計界を牽引するように技術革新を矢継ぎ早に行っていきます。最もエポックメイキングとなったのが1969年のクオーツ腕時計の発売。機械式を大きく凌駕する高精度を実現し、当時の時計界にインパクトを与えました。同年、世界初となる垂直クラッチを搭載した自動巻クロノグラフをリリースし、機械式腕時計の歴史にも大きな足跡を残しています。その後も、製造が困難だったチタン製ケースのダイバーズウオッチ、ぜんまいを動力源としながらクオーツと同等の高精度を実現したスプリングドライブ、さらにGPSソーラー腕時計など、数々の「世界初」で時計界にニューウェーブを起こしてきました。中には録音再生機能のように、今ではスマホで事足りてしまうファンクションもありますが、当時としてはこれが最先端であり未来の時計。セイコーは今後も時計界の未来を切り拓いていきたいと願っています。

  • 13

    世界初の
    クオーツ式
    腕時計

    1969年

    クオーツ アストロン

    1969年12月25日。セイコーは世界に先駆け、標準的な機械式に比べて約100倍の精度を誇るクオーツ式腕時計「クオーツ アストロン」を発売しました。

    1969年 クオーツ アストロン 画像
  • 14

    世界初の
    垂直クラッチを
    採用した
    自動巻クロノグラフ

    1969年

    5スポーツ スピードタイマー

    量産型として1969年に製品化された本作は、垂直クラッチを採用した世界で最初の自動巻クロノグラフです。コラムホイール式かつ垂直クラッチを採用したCal.6139を搭載。

    1969年 5スポーツ スピードタイマー 画像
  • 15

    世界初の
    6桁液晶
    ディスプレイ

    1973年

    クオーツLC V.F.A. 06LC

    1973年に世界初となる6桁表示の液晶ディスプレイを採用したデジタルウオッチを発売。セイコーは独自に液晶を開発し、時・分・秒の常時表示方式を確立しました。

    1973年 クオーツLC V.F.A. 06LC 画像
  • 16

    世界初の
    チタン素材で
    600m防水

    1975年

    セイコー ダイバー
    プロフェッショナル

    「海中300m以深での作業に耐える腕時計を」という要望から、1975年に誕生。世界初となるチタンケースを採用した、600m飽和潜水用防水仕様のダイバーズウオッチです。

    1975年 セイコー ダイバー プロフェッショナル 画像
  • 17

    世界初の
    録音再生
    機能付き
    ウオッチ

    1983年

    ボイスノート

    時刻表示以外の情報も表示する機器の開発を進めてきたセイコー。1983年には世界初の録音再生機能付き腕時計を発表。最大8秒間の録音や音声メッセージ機能も搭載。

    1983年 ボイスノート 画像
  • 18

    世界初の
    ダイビング
    コンピューター
    搭載の腕時計

    1990年

    セイコースポーツ
    スキューバマスター

    世界初となるダイビングコンピューターを搭載した腕時計。潜水時間と水深に関するデータを自動的に計測・表示・記録し、さらに危険防止指示まで行います。

    1990年 セイコースポーツ スキューバマスター 画像
  • 19

    世界初の
    ぜんまい動力
    クオーツ制御

    1999年

    スプリングドライブ

    時計機構開発史上にその名を残す「スプリングドライブ」は1999年に登場。動力を機械式としながらも、制御にクオーツ式を採用するという世界初のハイブリッドムーブメント。

    1999年 スプリングドライブ 画像
  • 20

    世界初の
    GPSソーラー
    腕時計

    2012年

    GPSソーラー ウオッチ
    セイコー アストロン

    世界中どこのタイムゾーンでも、ボタン一つでGPS衛星から正確な時刻情報と位置情報を得て表示する、セイコー独自のGPSソーラー腕時計。次世代のスタンダードです。

    2012年 GPSソーラー ウオッチ セイコー アストロン 画像

13

世界初の
クオーツ式
腕時計

1969年 クオーツ アストロン 画像
1969年

クオーツ アストロン

1969年12月25日。セイコーは世界に先駆け、標準的な機械式に比べて約100倍の精度を誇るクオーツ式腕時計「クオーツ アストロン」を発売しました。

14

世界初の
垂直クラッチを
採用した
自動巻クロノグラフ

1969年 5スポーツ スピードタイマー 画像
1969年

5スポーツ スピードタイマー

量産型として1969年に製品化された本作は、垂直クラッチを採用した世界で最初の自動巻クロノグラフです。コラムホイール式かつ垂直クラッチを採用したCal.6139を搭載。

15

世界初の
6桁液晶
ディスプレイ

1973年 クオーツLC V.F.A. 06LC 画像
1973年

クオーツLC V.F.A. 06LC

1973年に世界初となる6桁表示の液晶ディスプレイを採用したデジタルウオッチを発売。セイコーは独自に液晶を開発し、時・分・秒の常時表示方式を確立しました。

16

世界初の
チタン素材で
600m防水

1975年 セイコー ダイバー プロフェッショナル 画像
1975年

セイコー ダイバー プロフェッショナル

「海中300m以深での作業に耐える腕時計を」という要望から、1975年に誕生。世界初となるチタンケースを採用した、600m飽和潜水用防水仕様のダイバーズウオッチです。

17

世界初の
録音再生
機能付き
ウオッチ

1983年 ボイスノート 画像
1983年

ボイスノート

時刻表示以外の情報も表示する機器の開発を進めてきたセイコー。1983年には世界初の録音再生機能付き腕時計を発表。最大8秒間の録音や音声メッセージ機能も搭載。

18

世界初の
ダイビング
コンピューター
搭載の腕時計

1990年 セイコースポーツ スキューバマスター 画像
1990年

セイコースポーツ スキューバマスター

世界初となるダイビングコンピューターを搭載した腕時計。潜水時間と水深に関するデータを自動的に計測・表示・記録し、さらに危険防止指示まで行います。

19

世界初の
ぜんまい動力
クオーツ制御

1999年 スプリングドライブ 画像
1999年

スプリングドライブ

時計機構開発史上にその名を残す「スプリングドライブ」は1999年に登場。動力を機械式としながらも、制御にクオーツ式を採用するという世界初のハイブリッドムーブメント。

20

世界初の
GPSソーラー
腕時計

2012年 GPSソーラー ウオッチ セイコー アストロン 画像
2012年

GPSソーラー ウオッチ セイコー アストロン

世界中どこのタイムゾーンでも、ボタン一つでGPS衛星から正確な時刻情報と位置情報を得て表示する、セイコー独自のGPSソーラー腕時計。次世代のスタンダードです。

21

新世代へ、世界へ
腕時計をもっと身近に楽しく

セイコーは1963年、国産初の自動巻きデイデイトモデルとして「セイコー スポーツマチック5」(通称セイコーファイブ)を発表。その5つの先進的な機能(下記で紹介)はそのままに、防水性を向上させたほか、夜光塗料や強化ガラスを採用するなど、より性能面を進化させたのが1968年発表の「セイコー 5スポーツ」です。ビビッドなカラーを採用したデザインも好評で、アクティブな若者を中心に、世界中で人気を博しました。

グローバルに展開してきたセイコー 5スポーツですが、2018年のリローンチに伴い、日本でも再び本格展開を開始。大胆なデザインを取り入れながらも、高品質な外装や進化したムーブメントを搭載しました。豊富なラインアップとともに、セイコーの機械式腕時計の魅力を世界中に届けています。

セイコー 5スポーツの5つの特徴

  • 自動巻であること
  • 防水機能が
    備わっていること
  • 3時位置に
    デイデイト表示があること
  • りゅうずが
    4時位置にあること
  • 耐久性に優れた
    ケースとバンドであること
1968年 初代セイコー 5スポーツ 画像
1968年

初代セイコー 5スポーツ

1968年、加速するスポーツブームに応える形で誕生。70mの防水機能やハードレックスガラスに加え、豊富なカラー展開も相まって、多くの若者に受け入れられ、一世を風靡しました。

セイコー 5スポーツ 55周年記念モデル

5スポーツを自分でカスタマイズ 画像

5スポーツを
自分でカスタマイズ

セイコー 5スポーツの誕生55周年を記念し、ユーザー参加型カスタムキャンペーンを2022年に実施。人気の組み合わせが実際に商品化され、話題となりました。

初代5スポーツ
復刻デザイン

55周年を記念し、初代5スポーツを復刻した限定モデルが登場。デザインを踏襲しつつ、10気圧防水やブレスレットの機能性など随所をアップデートしました。

初代5スポーツ復刻デザイン 画像

実用的な
GMT機能を追加

スポーティーなデザインを壊すことなく、第二時間帯を表示するGMT機能を追加。海外旅行にもってこいのモデルです。回転ベゼルを併用すれば三つの時間帯を把握可能です。

実用的なGMT機能を追加 画像

薄く、軽く、
そして美しく

高級腕時計ブランドの多くが、薄型ドレスウオッチを大切に作り続けています。それはフォーマルな装いやシーンに映える腕時計を求める需要があるだけでなく、ごく限られたスペースの中に収まるムーブメントを作ることが、高度な技術力の証明になるからかもしれません。

1950年代、セイコーは「高精度化」とともに「薄型化」を追い求めていました。そして1960年に誕生したのが、着け心地が羽根のように軽い「セイコー ゴールドフェザー」でした。搭載する厚さ2.95㎜のキャリバー60は、当時の中三針ムーブメントとして世界最薄。美しいデザインも評判になりました。この設計思想を受け継ぎ、1969年には厚さわずか1.98㎜の二針式ムーブメント、キャリバー6800を搭載した「セイコーU.T.D.(Ultra Thin Dress)」も発表しています。

22

1960年 セイコー ゴールドフェザー 画像
1960年

セイコー ゴールドフェザー

1950年代からさらなる高精度化と薄型化を目指したセイコー。ゴールドフェザーは、中三針式における当時の世界最薄ムーブメントを搭載し、羽根のように軽い着け心地を実現。

ムーブメント 画像

秒針付きでありながら、当時世界最薄のムーブメント厚を実現したキャリバー60。ゴールドフェザーはそのムーブメントを搭載し、エレガントな外観を叶えていました。

1969年 セイコー U.T.D 横面
薄いってエレガント! イラスト薄いってエレガント! イラスト

ドレスウオッチの基本は、シャツの袖に干渉しない小ぶりで薄型のケースです。スーツやジャケット姿をシックに装います。

23

1969年

セイコー U.T.D.

キャリバー60の設計思想を受け継ぎ、薄型化を目指したセイコー。キャリバー6800は、二針式にして機械厚1.98㎜を実現。U.T.D.(Ultra Thin Dress)モデルに搭載されました。

1969年 セイコー U.T.D 画像

24

第一の革命「クオーツ」
腕時計の常識を変えた1本

1969年12月25日、セイコーは時計界に革命をもたらす腕時計を発売します。それこそが世界初のクオーツ腕時計「クオーツ アストロン」でした。ゼンマイの代わりに電池を用い、テンプの往復振動ではなく水晶振動子が発する電子的振動にて精度を制御するクオーツ式が、従来の機械式に比べて格段に精度を向上させることにセイコーは早くから着目。ただ、心臓部となる水晶振動子の小型化が難しく、1959年に放送局用に納品したクオーツ時計は大きなロッカー並みのサイズでした。

以降も改良を重ねていき、ようやく腕時計サイズの試作品が完成したのが1967年。そこから2年をかけて、ついに従来の機械式腕時計と比べ約100倍の精度を持つアストロンを発売したのです。その後セイコーは、音叉型水晶振動子など、クオーツ開発によって特許権利化した独自技術を公開します。いよいよ腕時計はクオーツの時代へと入るのです。

1969年 セイコー「クオーツ アストロン 35SQ」 画像 1969年 セイコー「クオーツ アストロン 35SQ」 画像
1969年

セイコー
クオーツ アストロン

世界初となるクオーツ式の腕時計。このモデルは手作業にて模様が付けられた、豪華な18金ケース仕様。当時の大衆車よりも高価な、45万円という価格にも注目が集まりました。

クオーツ時計は大きなロッカーサイズ/腕時計へ 画像 クオーツ時計は大きなロッカーサイズ/腕時計へ 画像

1959年に放送局に納品したクオーツ時計は大きなロッカーサイズ。以後改良を重ね、体積を約30 万分の1 にまで小型化。腕時計への搭載が可能となりました。

月差±5秒を実現したキャリバー35A

外径30mm、厚さ5.3mmという、驚異的な小型化に成功。アストロンが搭載したキャリバー35Aは、日差±0.2秒、月差±5秒と圧倒的な精度を誇っていました。

月差±5秒を実現したキャリバー35A 画像

1970年のニューヨーク・タイムズ紙

腕時計サイズに収まる水晶振動子と時計用IC、ステッピングモーターを搭載したアストロンのデビューは、アメリカのニューヨーク・タイムズ紙でも取り上げられました。

1970年のニューヨーク・タイムズ紙 画像

25

第二の革命「GPSソーラー」
宇宙とつながる腕時計

GPS イラスト

NHKラジオの午前と午後の7時の時報を受信して時刻修正する1963年発売のラジオ電波掛時計から始まり、セイコーは電波時計分野にも早くから挑んできました。日本の標準電波送信局の整備に伴い、1990年代には電波修正腕時計を次々と商品化。2012年にはついに世界初のGPSソーラーウオッチを発売します。

ソーラー発電で動き続けるこの時計は、簡単なボタン操作で、地球の2万km上空を周回するGPS衛星のうち4基以上からの電波信号を受信。地球上のどこにいても緯度・経度・高度を特定し、全世界のタイムゾーンに対応してすばやくその場所の正確な時刻表示を行います。まさにこれこそ、セイコーがクオーツ腕時計に次いで時計界にもたらした第二の革命。世界の新たなスタンダードになるとの思いを込めて、名称もクオーツウオッチのアストロンから受け継ぎ、セイコーの先進性を象徴するコレクションとして今なお進化を続けているのです。

2012年 「セイコーアストロン」7Xモデル / 2022年 「NEXTERシリーズGPSソーラーモデル」 画像 2012年 「セイコーアストロン」7Xモデル / 2022年 「NEXTERシリーズGPSソーラーモデル」 画像
  • 2012年

    セイコー アストロン
    7Xモデル

    世界初のGPSソーラーウオッチ。世界中どこからでもボタンひとつでGPS衛星から正確な時刻情報と位置情報を受信し、ソーラー発電にて動き続ける次世代モデルとして登場。

  • 2022年

    NEXTERシリーズ
    GPSソーラーモデル

    GPSソーラーウオッチ誕生から10年の節目に、新デザインの「NEXTER(ネクスター)」が登場。先進性の象徴としてアストロンが辿り着いた、新時代のカタチがここにあります。

スマホの先駆け!?
70’s-80’s DIGITAL百花繚乱

1960年代に世界に先駆けクオーツ技術を確立させたセイコー。原動力となったのは、真摯な研究意欲と飽くなきチャレンジ精神。その情熱はとどまることなく以後、さまざまなタイプのクオーツウオッチを生み出していきます。とくに1970〜80年代は、ユニークな機能を備えた革新的デジタルギアをリリースし、セイコーの技術力や先進性を世に知らしめました。

「カリキュレーター」は、素早く計算ができる電卓機能付き。「テレビウオッチ」は小型液晶モニターにて TV 番組が楽しめるモデルです。そして極め付けは専用キーボードが付属した腕時計型コンピューター。今振り返ると、少しやりすぎな気もしますが、考えようによっては後に登場するスマートフォンを先取りしたような、多機能時計と言えるのです。豊かに発想し、様々な革新を続けることで、より良い未来は訪れる。セイコーはこれからも時代の一歩先を行く腕時計作りを続けていきます。

  • 26

    加工の難しい
    球体デジタルウオッチ

    1973年

    液晶デジタルクオーツ
    05LC

    精度も当然のこと、腕時計としての美しさにも強いこだわりを持つセイコー。このモデルは当時の製造技術では難しかった、滑らかな丸みを持つステンレススチールケースが特徴。

    1973年 液晶デジタルクオーツ 05LC 画像
  • 27

    計算できる
    腕時計

    1977年

    カリキュレーター

    時刻表示のほか、電卓のような計算機能を持つモデル。計算機能はケース側面のボタンを押して表示させます。入力キーが非常に小さいため、専用のプッシュペンが付属しました。

    1977年 カリキュレーター 画像

28

持ち運べる
極小テレビ

1982年

テレビウオッチ

1.2インチの液晶画面にて、国内で放送される全てのテレビ番組の視聴、及びFMラジオも楽しむことができる画期的な腕時計。1984年には、ギネスブックにも登録されました。

1982年 テレビウオッチ 画像 1982年 テレビウオッチ 画像

29

腕にのせる
コンピューター

1984年 リストコンピューター「腕コン」 画像
1984年

リストコンピューター
「腕コン」

世界初のコンピューター腕時計である通称「腕コン」。時計本体に加え付属パーツで構成されており、特にデータ入力のためのキーボードが非常に斬新。未来を予感させました。

「腕コン」 画像
リストコンピューター「腕コン」 専用キーボード 画像

専用キーボードによる入力は、電磁誘導を利用し時計本体へ文字データを転送するという、先進的なコードレス設計が画期的。メモ機能や電卓機能に加え、ゲーム機能まで搭載しており、まさに来たるべき情報化社会を予見させる多機能ギアでした。腕時計部やコントローラー部、それにキーボード部はともに直線を基調としたボックスフォルム。スマートかつ未来志向なルックスもポイントです。

リストコンピューター「腕コン」 コントローラー部 画像
  • 30

    ポケベル機能
    搭載

    レセプター
    1990年

    レセプター

    セイコーは世界で初めてペイジャー(移動体通信呼び出し)機能付き腕時計を打ち出しました。一般電話からラジオ局に送られたメッセージ信号を受信する機能付き。

  • 31

    空気を入れる
    エア・ポンプ

    エアプロ
    1997年

    エアプロ

    「人体の構造」や「人間の動作」などを科学的に分析して開発されました。より快適な装着性を求め、エア・ポンプでバンドを膨らませてフィット感を高めるという新構造を開発。

  • 「歴史」 01-12
  • 「革新」 13-31
  • 「進化」 32-41
  • 「探求」 42-67
  • 「挑戦」 68-80
  • 「物語」 81-100
  • これから100年先に向けて
「SEIKO」ブランド誕生100周年

topへ