セイコー プレザージュは、100年を超えるセイコーの腕時計づくりの伝統を継承し、世界に向けて日本の美意識を発信するウオッチブランドとして、機械式腕時計に関心の高い人々から、その独自のデザイン性が高い評価を得ています。
本モデルは、プレザージュとスタジオジブリが大切にしている「日本の真摯なもの作り」という思想に基づいたコラボレーションです。これまでプレザージュが採用してきた「琺瑯」という伝統技術を活用し、現代的な日本の芸術を表現するため、日本を代表するスタジオジブリの原点ともいえる「風の谷のナウシカ」にインスピレーションを受けて誕生しました。
1984年に公開された不朽の名作「風の谷のナウシカ」は、「火の7日間」と呼ばれる戦争で巨大産業文明が滅亡してから約1000年後の世界を舞台に、風の谷の族長の娘でありながら蟲と心を通わせ自然とともに生きる少女、ナウシカを主人公にした物語です。戦争後の汚染された大地には、異形の生態系「腐海」が拡がり、人間同士の争いも激化する中、人間と蟲、腐海との共存を願い立ち上がるナウシカ。彼女の愛と勇気に溢れた本作品は、公開から40年たった今も世界中で愛されています。
本作は、作中でナウシカが使用した、近代の工業製品では見られない、どこか優しく温かな印象を持つ緻密な道具や機械からインスピレーションを受けたコラボレーションです。腕時計全体から直線を排し、丸みのあるデザインに仕上げています。
ナウシカが作中で着用している青い服と同じ色合いのダイヤルは、琺瑯(ほうろう)職人である横澤満氏監修のもとに生み出した、柔らかい光沢と温かみのあるブルーの琺瑯で作られています。6時位置には、服に描かれた紋章をデザインしました。木の葉のような形状の時分針はダイヤルに映えるホワイトカラーで、分針を長くすることで、時刻の判読性をさらに高めています。時を刻み続ける秒針はゴールドカラーに仕上げ、アクセントとしています。
丸型のケースにはヴィンテージ風の加工を施すことで、使い込まれた道具感を演出しながらも、ダイヤシールド加工(※1)によって、日常使いの擦り傷や小傷から守ります。グローブを着けたナウシカがこの腕時計を使用することをイメージし、操作しやすい大きなりゅうずを取り付けました。その側面には、作中に登場する「王蟲(オーム)」の眼をモチーフにした、ブルーのガラスをあしらっています。
※1 ダイヤシールド
日常使いの擦り傷や小傷から、時計本来の美しい輝きやきれいな仕上げを守るため、セイコーが独自に開発した表面加工技術です。
“Clothed in blue robes,
descending onto a golden field.”
シースルー仕様の裏ぶたからはゴールドカラーの回転錘の動きをお楽しみいただけます。ガラス部には、腐海の深部から植物が芽生え、地球が浄化されていくことを想像させる作品のラストシーンと、風の谷の言い伝えである“Clothed in blue robes, descending onto a golden field.” (そのもの青き衣をまといて、金色の野に降り立つべし)が記されています。
本作には、セイコーの高性能メカニカルムーブメント キャリバー6R55からカレンダー機能を取り除いた新キャリバー6R51を搭載しています。カレンダー機能がないことで、「風の谷のナウシカ」の世界観が盤面いっぱいに広がります。また、約72時間のパワーリザーブを有するため、最大に巻き上げた状態で金曜日に外し、週末に着用せずとも翌月曜日にそのまま使用可能です。
ストラップには、ダイヤルカラーと合う色味のLWG認証を取得しているタンナーで生産されたレザーを採用しました。レザーストラップの内側に「王蟲」を刻印した特別仕様です。
※ LWG (Leather Working Group) とは、持続可能なレザー生産を目指し、
品質や安全性、環境問題等の啓蒙活動を行う非営利の組織です。
映画のワンシーンがプリントされたスペシャルボックスには、宮﨑駿監督からのメッセージ「時間にしばられずに生きましょう」が表記されたカードが付属します。
この製品は、セイコーウオッチサロン専用モデルです。
© 1984 Studio Ghibli - H