どんな腕時計でも使用し続けるためには
定期的な点検・修理が必要になります。
キングセイコーは時代を超えて愛されるべく、
アフターサービスにも力を入れています。
お客様からお預かりした大切な腕時計を、
どのような方法でメンテナンスするのか、
ご紹介していきます。
キングセイコーは、腕時計が止まる、遅れるといった不具合に対する従来の内装(ムーブメント)修理・オーバーホールに加えて、ライトポリッシュを行っています。
ライトポリッシュとは、ケース・ブレスレットの表面を整え、つやを出すサービスです。
内装(ムーブメント)修理・オーバーホールとセットでライトポリッシュを行うことをキングセイコーのコンプリートサービスとして定め、キングセイコーを安心してご愛用いただけるよう本アフターサービスを実施しています。
※修理時にライトポリッシュを行うかどうかは選択可能です。
※保証期間内の無料修理の場合は、ライトポリッシュは実施いたしません。
※2022年よりも前に発売したキングセイコー及びSDKA001、SDKA003はコンプリートサービス対象外です。
キングセイコーが掲げるブランドフィロソフィー「The Newest Classic」には、1961年に誕生した魅力を現代の技術で蘇らせ、新たな価値を提供するという意味が込められております。
そんなキングセイコーは時代を超えて愛され、そして、タイムレスな価値を提供するべくライトポリッシュを可能にするためにケースを分解できるように設計し、セイコーブランドで唯一、コンプリートサービスを行っております。
そこで一つ一つ、各工程をご紹介いたします。
お客様からご依頼頂いた内容、過去の修理履歴、傷や汚れの有無等のチェックを行います。針の動き、カレンダー等の操作性などの検査を行い、故障箇所などがないかを丁寧に調べ、腕時計の状態を診断していきます。
お預かりした腕時計を分解し、外観からはわからないムーブメントやパーツの状態を丁寧に確認し、止まりや遅れといった不具合に対して適切な対応をいたします。
外装工程ではライトポリッシュを実施します。ケースは光沢を出すバフ研磨による鏡面仕上げや筋目付けを行います。表面を整えつやを出す作業として欠かせない小型工具を用いた細部の研磨は、熟練の技能士の手作業によって行われます。
ブレスレットは研磨専用器具であるフラップホイールに当てて、ケースと同じく手作業で筋目付けを行います。このようにケースからブレスレットに至るまで、鏡面仕上げ、筋目付けを行っていくことで光沢を出し、ライトポリッシュは完了となります。
ライトポリッシュ実施前後を見比べて頂くと、鏡面仕上げと筋目がきれいに施されていることがわかります。ライトポリッシュはこのように表面を整え、つやを出すことができます。
※画像は一例です。ライトポリッシュは表面を整え、つやを出すサービスですので、仕上がり状態は、ケース・ブレスレットの形状や傷の状態などにより異なり、打痕・傷などは取りきれない事があります。
※りゅうず、ボタン、裏ぶたはライトポリッシュいたしません。ブレスレットは表側(マーク部分を除く)をライトポリッシュいたします。
ライトポリッシュが完了すると、組み立てが行われ、正確な時を刻めるように歩度調整、持続時間の確認等の厳密な検査を実施します。
防水検査としてエアー加圧検査や、実際に水を使って行う水中加圧検査など、複数項目に及ぶ妥協を許さない機能確認が行われます。
すべての工程を終えた後は目視による外観、機能確認を経て、ようやくコンプリートサービスは完了となり、お客様のもとにお戻しします。
こうして手元に戻ってきたキングセイコーは、
より一層の愛着を持っていただけることでしょう。
キングセイコーのコンプリートサービスは、
時代を超えて愛されることを目指すブランドとして、
その想いを実現するためのアフターサービスです。
この先もキングセイコーをご愛用いただけるよう、
一つ一つの工程に心を込めて
アフターサービスを
提供して参ります。