SEIKO

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琺瑯職人 横澤 満
琺瑯ダイヤルができるまで(作業工程)

素地成形加工工程

銅や鉄などの素材を切断したり、抜き加工や絞り、曲げ、溶接等をおこない製品の原型を作る工程です。セイコーの製品に用いられるダイヤルの下地は別の工場で生産され、横澤氏の元へ送られます。

前処理工程

原型となる金属には酸化防止の油分が付着しています。その油分を抜くために脱脂をしてから、酸洗、ニッケル処理、中和処理を行います。ほうろう製品の品質を左右する大事な工程です。

うわぐすり製造工程

ガラスおよびほうろう釉薬を作ります。うわぐすりは製品の特長に合わせて、各成分の比率を微妙に変えたりすることで、仕上がりが変わります。これを利用し、個々の製品にベストマッチしたうわぐすりを作りますが、豊富なノウハウが必要とされます。

くすり掛け

製品の表面にうわぐすりを塗布します。うわぐすりは気温や湿度の影響を受けやすいため、その日の天候に合わせた調合をしなくてはなりません。また、吹きつけ方でも仕上がりに違いが出るので、豊富なノウハウと熟練の腕が必要です。

焼成工程

うわぐすりを塗ったダイヤルを乾燥させて炉で焼きます。気候に合わせて炉の温度や焼成する時間などを調整する繊細な作業です。この工程によって、うわぐすりのガラス質が溶け、ほうろう独特のやさしい美しさがうまれます。

検査・出荷

仕上がった製品を検査します。狙い通りの色調が表現されているか、規定内の厚さに仕上げられているかなど、厳しくチェックされます。検査をパスした製品は出荷され、みなさまのお手元へと届いて行きます。